みなさまこんにちは。
最近釣りになかなか行けなし、行ってもメバリングに行ってサヨリだけとか、デイシーバスに行ってキビレだけとか、なかなか本命が釣ません。
ということで、今回も釣行記は書けず、うだうだ思い出話です。
そんなのを読まされても面白くないかも知れませんが、今回のテーマは、これまでに手放して最も後悔したロッドベスト3というテーマです。
ちなみに、私はリールに関しては、維持費がかかるアイテムなので、リセールバリューが高いうちにどんどん乗り換えて行く派です。
だって、ステラヴァンキッシュクラスだと、以下記事にも書いた通りゴロツキが感じられるくらい使い込んだら、概ねマスターギアピニオンギア各種ベアリングラインローラー交換+工賃で1万から1.4万程度掛かりますよね。
そう考えると、購入時の実質金額から1.5、6万程度の価格で売却して、還元の大きいタイミングで新品に買い換える方が、正直TCO面では効率的なんですよ。
まあ、購入時からの差額を少なく売却しようと思ったら、オークションとかフリマ出品しか手段はありませんが。
一方、ロッドの方は一旦購入するとまず維持費はかかりませんよね。
なのですが、新しい別のロッドが欲しくなって、その資金捻出のため「タックル整理」と称して売却しちゃうこともままあります。
そういう次第で、私もこれまで結構な数のロッドを乗り換え目的で手放してきましたが、 後から手放したことを非常に後悔したロッドもあります。
今回は、それらの中でも特に後悔の度合いが大きいベスト3を、ランキング形式でご紹介します。
第三位 シマノ エクスセンスジェノス S810ML-R
第三位は2018年生まれのシマノシーバスロッド、エクスセンスジェノスのS810ML-R。
私が本格的にシーバスのウェーディングにハマり出した2011年ごろの初代エクスセンスに、S900ML-RS Flex Performanceという胴調子のロッドがあったのですが、そのロッドから持ち替えたのがこのS810ML-Rでした。
Flex Performanceは今やライトゲーマーになった新保氏監修のロッドでしたが、ナイロンライン全盛期のシーバスロッドを彷彿させる、弓のようにどこまでもしなやかに曲がりこむ超絶好みのテイストのロッドでしたが、2代目エクスセンスではディスコンとなってしまい、後継機が登場しませんでした。
しかし、Flex Performanceほど胴に入るわけではないですが、レギュラーアクションで大きく懐の深い曲がりを見せる3代目ジェノスのS810は、ミノーとシンペンの釣りをメインとする私にとっては理想に限りなく近いロッドでした。
2021年か2022年に、来年こそジェノス後継、S810ML-R後継も出るはず!とヤフオクで売却してしまいましたが、その予想が大外れだったことは皆さんもよくご存じの通りです。
結局、2022年末にインフィニティのS900MLを購入して、現在もそれを愛用しており、インフィニティはインフィニティで十分すぎるくらい満足いくロッドで、申し分ないのですが、バットの細さ、つまりスローなテーパーデザインからくる使用感と、曲がりの深さに関してはいまだにS810ML-Rが懐かしく、恋しく思えるんですよね。
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外観は非常にシャープで洗練されています。ブラックのエクスセンスLBとのマッチングもウエイトバランスを含めて最高です。 |
おそらく次のジェノスが出るのは2025年AWシーズン。
今年2025年7月にはその内容が発表されるでしょうが、テイストの違いはあれど中身がインフィニティを超えてくるとも思えないので、おそらく私自身はS810ML-R後継機が出ても購入を検討することはないと思います。
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しなやかな反面、魚がかかって曲げ込んだ時に生じるリフトパワーはかなりのもので、ランカークラスのデイシーバスでも全く不安を感じさせない懐の深い曲がりと強さを見せてくれます。 |
レギュラースローのFlex Performanceが現代版になって蘇ってくれるならちょっと考えるかも知れませんが。
ということで、最新ロッドで無くてもいいからとことんテーパーデザインと曲がりに拘るという方なら、S810ML-R、中古でもいいので是非探してみてください。
なかなか他にはない個性のロッドだと思います。
第二位 シマノ ボーダレスショートスペック 180L-T
第二位はシマノの振り出しロッド、ボーダレスショートスペック180L-T。
中途半端なスペックでメバリングには固すぎ、アジングには若干適合ウエイトが苦しいこのロッドですが、振り出しでコンパクトに収納出来て、今思うとなかなか汎用性の高い優れたロッドだったんじゃないかと思えるんですよね~。
当時は「こんなハリのあるロッドで0.6gジグ単とか投げづらい」「中途半端だ」って思ってましたが、ライトゲームを始めたばかりの時に買った竿なので、いろんなライトゲームロッドを使った経験がないからそう感じていただけだと思います。
このロッドはチューブラーでしたが、アジング用のハードソリッドだったらもっと投げにくい竿は幾らでもありますよね。
ライトゲームに幾分慣れた今なら、多分使いこなせると思います。
この竿では60オーバーのシーバスも多数釣りましたが、いざという時にそのくらいの魚も余裕で相手に出来る強さも良かった。
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この程度の魚でも全く余裕です。 |
それよりなにより、このボーダレスショートスペック180L-Tはテレスコなので、リールもリグもセットしたまま畳んで持ち運べ、使いたいときにすぐ使える手軽さが非常に魅力。
今はこの手のモバイルロッドとして、ソアレエクスチューンMBシリーズを全アイテム持っていますが、並み継ぎのエクスチューンMBとテレスコのボーダレスとは、手軽さが断然違いますね。
今もたまに中古市場で見かけますが、結構いい値段してます。
手放さずにもって置けば良かったと、かなり目に後悔の大きいロッドでした。
第一位 シマノ ボーダレスショートスペック 260M-T
そして栄えある?第一位は、これまたシマノのボーダレスショートスペック、今度は少し長めの260M-Tです。
この第一位の後悔度合は、さきの二位、三位よりもはるかに大きく、いまだに中古でいい個体があれば買っちゃおうかなと思うくらいです。
なぜこのロッドがそれほど良いのか?
このロッドは「M」表記の通り、磯竿では1.5号くらいの強さがあるのですが、適合ルアーウェイトが2~28gとめちゃくちゃ広く、それでいてティップは1.4mm径と細目のチューブラーで、非常に繊細でありながらソリッドのような違和感もなく、感度もとても優れたロッドでした。
適合ウエイト2gからというのが伊達ではなく、本当に1g台後半のプラグとかでもベリーからしならせてまともにキャストできる調子でしたね。
なので、シーバスやチヌメインでも、メバルとかサバ、ショゴ等ライトな釣りにも一本で対応できる汎用性の高さが魅力でした。
テイストは全然異なりますが、汎用性の高さや適応幅の広さという意味では、ヤマガブランクスのブルーカレント85TZ/NANOとキャラ的に被るロッドだと思います。
ティップ周りが繊細なため使用感は比較的先調子寄り、リトリーブ中やアタリを感じるまではティップが大活躍してくれますが、いざ大き目な魚が掛かると曲がりの頂点はどんどんバット側に移動してレギュラーアクションの曲がりになるという、そんな感じのロッドでした。
ところで、みなさんもアジングやメバリングの最中に大き目シーバスやチヌが掛かることは多々あるかと思います。
そんな時、「サブロッドがあれば」って思うことも非常に多いと思います。
私の場合、釣りに行くポイントは大抵駐車場から遠く離れた場所で、タックルを2セット持っての移動は疲れますし、ランガン時にも邪魔になります。
しかし、こういう状況下でこのボーダレスショートスペックなら、テレスコ故にリグをセットしたまま簡単に持ち運べて、いざ使いたいときには伸ばせばよいだけ。
継竿のマルチピースロッドとは異なり、ものの10秒もあればすぐキャスト可能です。
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仕舞寸法は程よくコンパクト。しっかりしたつくりのキャリングケースが付属し、車のトランク内に常備するにも最適です。 |
この手軽さは、テレスコだけの特権といえるでしょう。
そんなテレスコロッド、市場にはそれなりに複数の製品が出回っては居ますが、ほとんどのテレスコロッドは初心者向けのような位置づけのものが多く、特にガイド周りがステンガイド+アルコナイトリングのような感じで、安価なつくりのものばかりです。
それに対してボーダレスはチタンフレームIM&KLガイドにSicリングという組み合わせ。
テレスコロッドでここまで作りの良いモノは、これまで見たことがありません。
当時はテレスコの価値を十分に理解していなかったので手放してしまいましたが、ボーダレスショートスペック、単にテレスコというだけでも十分価値のあるロッドですが、つくり、調子、パワー感など、総合的に見てこれ以上のものはないというくらい素晴らしいロッドだったと思います。
代わりになるイイロッドが無いかなと今も探していますが、唯一イイかなと思えるのはコアマンのバーサタイルデバイスくらいですかね。
しかしそちらはソリッドティップ。さらに2015年登場と古いシリーズなので、現在はあまり流通していません。
ボーダレスショートスペックも2017年の登場から早8年。
完全にディスコンされてしまったのかも知れませんが、ワンチャン今年のAWシーズンくらいに次期モデルが発表される可能性もなきにしもあらず。
このまま消え去ってしまうのか、それとも復活を遂げてくれるのか、2025年AWシーズンの新製品発表が待ち遠しいですね。
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とても振り出しとは思えない美しい曲がり。 |
ということで、手放して後悔したロッド、ぶっちぎり1位はまさに唯一無二、代わりとなるロッドがいまだ見つからないボーダレス ショートスペック 260M-Tでした。
まとめ
今回は、過去数年間の間に手放してしまって後悔したロッドのベスト3をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
最近のロッド、特にショアのキャスティングロッドは、ダイワやシマノといった大手メーカーであってもだんだんモデルチェンジサイクルが長くなってきている傾向がありますね。
一昔前はロッドもリールも4年サイクルでモデルチェンジしていた印象で、実際2010年代などはシーバス界隈が盛り上がっていた時期だからか、4年経つと次のモデルが発表されていました。
エクスセンスなんかまさにそんな感じでしたね。
しかし、私が愛用しているシマノに関しては、エクスセンスしかり、ソアレしかり、コロナ禍以降モデルライフサイクルを伸ばしつつあるのがよくわかります。
リールに関しては摩耗部品などもありある程度消耗品という側面もありますが、ロッドに関しては4軸カーボンが一般化して以降、さほど革新的なテクノロジーが登場するわけでもないので、そこまで頻繁にモデルチェンジしても明確な訴求ポイントに欠け、買い替え需要を喚起できないのかも知れませんね。
あと、特にルアーのショアキャスティングロッドに関しては、近年ショアからの釣り、特に私のホームの大阪湾奥みたいなフィールドでは釣り禁の増加と釣り場の減少、そして対象魚そのものの減少が進んでいるような気がするので、総じて釣りが難しくなってきている=魚が釣れないから面白くないと思う人が増えているということで、一昔前ほど釣具が売れない状況になってきているというのもあるかも知れません。
ちょっと話が逸れてしまったかも知れませんが、そういうフィールドの現状、釣り人口の減少、製造原価の高騰やサプライチェーンの問題など、いろいろな要素が入り乱れて、総じて一昔前に比べると、欲しい釣具、好みの釣具がなかなか手に入らない状況になりつつあるのではと感じています。
だからこそ、今手持ちの道具も、確実に自分の釣りに必要ないことが明確になるか、または乗り換え先のアイテムが確定している場合を除いて、安易に手放してしまうのは避けた方がイイ、特に、代替品がないようなアイテムは絶対手許に置いておいた方がいいですね。
いずれにせよ、本当に必要な、お気に入りのタックルを長く愛用するのが一番だと思います。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は、姉妹サイト「続・スモールフィッシング」に記しています。
よろしければこちらのサイトもご覧になってみてください。
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