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'22 エクスセンス インフィニティがついに登場!気になるスペック・特徴と先代'17 エクスセンス インフィニテイや'18 エクスセンス ジェノスとの違いとは!

2022年7月20日水曜日

シーバス 雑記 製品情報

t f B! P L

 みなさまこんにちは。

以下の記事で事前に予想していた通り、2020年7月19日にシマノの2022年秋冬新製品発表がありましたね。

2022AWのシーバス・ライトソルト関連の新製品発表がどのようなものであったのかは、以下の記事にそのダイジェストを記しています。

さて、その中でも、シーバス界隈でダントツに話題性が高い新製品と言えば、やはりエクスセンス インフィニティではないでしょうか?

個人的にも、今年最も注目しているロッドです。

ということで、今回は、まだ詳細情報が出そろっていませんが、'22エクスセンス インフィニティの特徴と、旧作である'17エクスセンス  インフィニティや、'18エクスセンス  ジェノスとの違いなどについて、シマノ発表内容をベースに机上レビューの形式で記したいと思います。

なお、当記事の画像は全て、シマノ '22エクスセンス インフィニティ製品ページから引用しています。

'22エクスセンス インフィニティの特徴

シマノの2022 エクスセンス インフィニティ 製品サイトの「Key Feature」の項、冒頭には以下のような記述がなされています。

投げる、操る、獲る。あらゆるシーンでロッドの呼吸が感じられる。

エクスセンスインフィニティはシマノが誇る技術を結集して作られた最高峰のシーバスロッドだ。軽く、強く、が従来の命題であったが、新モデルでは曲がりのバランスを極め、投げる、感じるという要素をブラッシュアップさせた。一瞬しかないヒットチャンスをつかむために徹底的に追い求めた性能は、まるでロッドが道具の域を越えて自分の手と一体となること。自然と手に馴染み、目の前のシーンに全神経を集中させてくれる。そんな究極的性能を備えたロッドは、この世に二つと無い。

(シマノ エクスセンスインフィニティ 製品ページより引用)

2018年当時の、'17エクスセンス インフィニティの紹介文では、確かに冒頭に「軽くて強いロッドを創る!この命題を追求したのがエクスセンス∞だ。」との一文があり、明確に強さと軽さを追求したロッドであることが解ります。

確かに、2017年当時までは、エクスセンスシリーズでも9ft台レングスでは130g台後半から140g台が中心だったのですが、このインフィニティの登場で一気に中心が120g台(S900ML/RFで122g)へと軽量化され、実際に手に取った時にそのあまりの軽さに驚かされたものです。

それは、強さの面でも同様で、ランカークラスのシーバスだけでなく、しばしばルアーに引っ掛かって来る巨大なアカエイやナルトビエイといったゲストフィッシュとの闘いにおいても、漲るようなパワーで驚くべき速さでランディングに持ち込めることに驚きを禁じえませんでした。

分かりやすい強さと軽さを兼ね備え、手にしただけである種の緊張感のようなものを感じさせたロッドが'17エクスセンス インフィニティでしたが、以下の記事に記した通り、その卓越したパフォーマンスと引き換えに、その高反発でピンと背筋が張ったような使用感と不要なノイズまで伝達する高感度性能故に、長時間の使用においてはユーザーに若干の疲労感を与える、要は、使っていてちょっと疲れるロッドだったことも事実です。

しかし、2022エクスセンス インフィニティは、「曲がりのバランスを極め、投げる、感じるという要素をブラッシュアップさせた」とある通り、強さ、軽さの追求だけでなく、「曲がり」に着目しこのバランスを追求することで、キャスタビリティや感度を前作よりブラッシュアップさせているようです。

'22 エクスセンスインフィニティは'17モデルとは調子が変わった?

冒頭のダイジェスト記事にも書いている通り、'22エクスセンス  インフィニティからは、従来'17エクスセンス  インフィニティでは各モデルで付与されていたアクション表記「/RF」が削除されています

'17エクスセンス  インフィニティは、シーバスロッドとしての王道の調子として、レギュラーファースト(RF)アクションという設定になっていましたが、その表記がなくなった'22エクスセンス インフィニティはどのような調子のロッドになったのでしょうか?

その答えは、以下の動画にありました。

従来のものよりも、ロッド全体、さらにはエンドグリップ部分までもしなる、レギュラーアクションの調子へと変更されたそうです。

'17エクスセンス インフィニティの先径が1.4mm(MLモデル)であったのに対して、'22エクスセンス インフィニティの先径が1.7mm(MLモデル)へと変更されていることからも、竿の調子を決定する大きな要素であるテーパーデザインも、よりスローよりのデザインに変わったであろうことは容易に想像できますね。

この変更点は、以下の動画で辺見哲也氏が述べている通りの理由から、個人的には非常に嬉しいモデルチェンジ内容だと思います。

個人的にシーバスゲームに通う浜は、基本的に湾奥サーフのオープンエリア。

季節によるベイトパターンの違いなどはあるものの、基本的に狙うのはオープンエリアで、シーバスが居つく要素が無い場所であるため、必然的に潮待ち、回遊待ちの釣りになります。

そのため、釣れる条件が整うまで何時間もひたすらキャストを続け、探る釣りになるのですが、ピンとした張り感が前面に出たファーストアクション寄りの調子であった前作'17インフィニティでは、そのような長時間の連続キャストでは体力面での負担が大きく、長時間集中力を持続して投げ続けることが若干難しく感じられる特性でした。

そのため、近年はエクスセンス  ジェノスS810ML/Rやワールドシャウラ2831R-2など、よりしなやかに曲がりエクスセンス インフィニティよりもダルな調子のレギュラーアクションのロッドばかりを多用していた次第です。

そのように、実用面で唯一インフィニティに対して不満に感じていたネガティブ要素が今回のモデルチェンジで見直されたというところは、非常に嬉しく思っています。 

'18ジェノスとエクスセンスインフィニティの違い

まだ2022年モデルのエクスセンス インフィニティは実物を拝めていないため、'18エクスセンス ジェノスと'22インフィニティを比較することはまだできません。

しかし、先代である'17エクスセンス インフィニティと'18エクスセンス ジェノスシリーズであれば、両方とも複数本愛用していたため、おおよその違いは分かります。

おそらく、'22エクスセンス インフィニティと、'23年以降にリリースされるであろう次期エクスセンス ジェノス後継機の間にも、同様の違いがみられることと思いますが、インフィニティとジェノスの違いは、ブランクスの表面処理などが外観上の差異を無視して使用感だけにフォーカスすると、やはり最も顕著に感じるのはハリ感と感度。

ご存じの通りジェノスシリーズは一本一本が非常に個性的な独特の調子を持ったアイテムになっているため、モデル毎のキャラクターの違いはありますが、総じてインフィニティの方が明確なパリっとしたハリ感が強く感じられ、相対的にどのモデルもジェノスシリーズの方が微かにダルさを感じる仕立てとなっています。

ジェノスの中で唯一、インフィニティと同じトレカT1100Gをブランクスに採用し、先調子のパッツン系モデルであったS87L+/F DarkForceだけが、インフィニティに近いハリ感を持っていましたが、それはあくまで例外的なものだと思います。

'22エクスセンス インフィニティの採用技術

以下では、現時点で公開されているシマノ公式情報から、'22エクスセンスインフィニティで採用されている技術要素を、'17モデルとの違いも踏まえて列挙してみましょう。

  1. スパイラルXコア/ハイパワーX/ナノピッチ
  2. フルXガイド
  3. ハイレゾタイプのカーボンモノコックグリップ
  4. カーボンシェルグリップ 
  5. パーフェクションシートCi4+

1.については、シマノユーザーなら誰しもご存じシマノのお家芸とも言えるロッドテクノロジーであるため説明は割愛しますが、2.以降は全て2022モデルのエクスセンス インフィニティで初採用となった技術要素であるため、以下に簡単にご紹介しましょう。

2.フルXガイドでは、文字通りシマノ独自のガイドであるXガイドが、'22エクスセンス インフィニティではトップからバットにかけて全てに採用されるようになりました

従来のシマノシーバスロッドでは、'18以降に追加モデルとしてリリースされたエクスセンスインフィニティや、'18以降のエクスセンス ジェノスシリーズのバットガイドにのみ、「Xガイド エアロチタン」と呼ばれる金属製バットガイドが採用されていましたが、フルXガイド化されるのは今回のインフィニティのモデルチェンジが初めてのタイミングですね。

3.ハイレゾタイプのカーボンモノコックグリップは、文字通り伝達情報の解像度を上げる、つまり高感度な新しい形状のカーボンモノコックグリップのこと。

'17インフィニティも特徴的なカーボンモノコックグリップを搭載していましたが、これを多面体で多機能にすることで、さらに使いやすく高感度化したものです。

エクスセンス ジェノスやMB、そして2022年に同時発表となったエクスセンス ズームなども含め、他のエクスセンスシリーズのカーボンモノコックが一様にエッジタイプの丸形であるので、インフィニティだけ大きく差別化されていますね。

4.カーボンシェルグリップは、2022モデルのエクスセンスインフィニティで外観上最も大きく変わった部分であるかもしれません。セフィアリミテッドなどに先行して採用されていた、カーボンのみで形成された中空構造のグリップが、ついにシーバス用のエクスセンスシリーズにも初導入されました。

新形状のカーボンモノコックグリップと合わせて、感度は最高に高まるでしょうね。

5.パーフェクションリールシートCi4+は、フードとシートの間に段差がなく、握りやすいタイプの新しいリールシート。'17モデルでの「エクスフィットシートCi4+」も良いシートでしたが、段差がなくなったことでより長時間のグリップでも痛みが軽減される効果があるそうです。

'22エクスセンス インフィニティのラインナップ

2022モデルのエクスセンス インフィニティは、'17モデルのリリース当初(初回発表時は4モデルのみリリース)とは異なり、ベイトモデルも含めて8モデルの一挙リリースとなりました。

そのラインナップは、下表の通りです。

品番 全長(ft.) 全長(m) 継ぎ方式 継数(本) 仕舞寸法(cm) 自重(g) 先径(mm) ルアーウェイト(g) 適合ラインPE(号) グリップタイプ リールシート位置(mm) リールシートタイプ カーボン含有率(%) 本体価格(円) 商品コード
S86ML 8'6" 2.59 インロー 2 133.1 113 1.7 5~32 0.5~1.2 カーボンモノコック 371 UPLOCK 99.3 81,000円 354853 *
S90ML 9'0" 2.74 インロー 2 141.1 118 1.7 5~32 0.5~1.2 カーボンモノコック 386 UPLOCK 99.2 82,000円 354860 *
S96ML 9'6" 2.9 インロー 2 148.6 125 1.7 5~32 0.5~1.2 カーボンモノコック 401 UPLOCK 99.2 83,000円 354877 *
S96M 9'6" 2.9 インロー 2 148.6 132 1.7 6~40 0.6~1.5 カーボンモノコック 401 UPLOCK 99.1 84,000円 354884 *
S100M 10'0" 3.05 インロー 2 156.1 140 1.7 6~40 0.6~1.5 カーボンモノコック 416 UPLOCK 99 85,000円 354891 *
B86ML 8'6" 2.59 インロー 2 133.1 122 1.7 6~32 1~2 カーボンモノコック 355 DOWNLOCK 98.6 82,000円 354907 *
B86M 8'6" 2.59 インロー 2 133.1 123 1.7 8~40 1.2~2.5 カーボンモノコック 355 DOWNLOCK 98.6 83,000円 354914 *
B86MH 8'6" 2.59 インロー 2 133.1 130 1.8 12~65 1.5~3 カーボンモノコック 355 DOWNLOCK 98.5 86,000円 354921 *

リールシートタイプはベイトモデルは全てダウンロック、スピニングモデルは全てアップロックとなっており、グリップタイプは全てカーボンモノコックとなっています。なお、2022年7月19日時点で、各モデルの自重ならびに本体価格は「未定」とされています。

個人的に驚いたのが、これまで長尺中心だったインフィニティのスピニングモデルに、初回からいきなり8ft6inchのMLモデルが投入されてきたところ。

従来のシーバスロッドのラインナップを見ても、比較的シマノというメーカーは、短尺のライトなモデルにはあまり注力していないなと思わせる商品展開が多かったのですが、ユーザーからの要望が多かったのでしょうか?

来年以降、追加モデルがリリースされるのかどうかは分かりませんが、個人的には厳寒期や初期のバチ抜けなどにも対応したよりライトな「L」モデルや、盛夏以降のバイトが激しくなるシーズンにおけるウェーディングやオカッパリの釣りで扱いやすい9ftの「M」モデルなどもラインナップしてくれたら嬉しいなと考えています。 

'22エクスセンス インフィニティ 机上レビュー まとめ

さて今回は'22エクスセンス  インフィニティについて、シマノから発表された情報をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

'22エクスセンス  インフィニティは10月発売予定ということで、順調にいけばおそらくは10月最終週あたりに出荷されるのではと予想しています。

(2022年10月追記)その後価格発表があり、81000円~86000円というプライスと判明しました。なお、エクスセンスインフィニティは当初発売予定は10月でしたが、以下記事に記載のとおり、12月発売予定に正式に延期されました。

まだ価格や自重などスペック面でも明らかになって要素も多く、実物を触るまでどんなロッドなのか想像をめぐらすしかない状態ですが、「'22エクスセンス  インフィニティの特徴」の項で書いた通り、シマノが新生インフィニティを開発する上で「曲がり」の部分に対してフォーカスを当ててくれていたことは、先代ユーザーとしては非常に嬉しい報せでした。

先代インフィニティは、その卓越した強さとハリ故に、若干レーシーさ、ピーキーさに過ぎる特性で、安楽さとは少しかけ離れたロッドだったように思いますが、今回の'22インフィニティのインプレッションなどを見ていると、その部分が改善されているように思います。

ということで、今から発売日が待ち遠しくてたまらないですが、阪神間湾奥での釣りばかりで他の場所に遠征など全くしない私が選ぶなら、やはりオカッパリとウェーディング両方でバランスよく使いやすい90MLを買うかなぁと思っています。

86MLも非常に気になりますが、今年モアザン ブランジーノ EX AGS 87LMLを買ったばかりなので、若干キャラが被りそうですしね。 

ということで、あまり中身のない記事でしたが、今回のお話はおしまい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 

(追記)'22エクスセンスインフィニティについては、以下の記事で開封インプレッションと実釣インプレッションを書いています。

よろしければ是非ご覧になってみてください。

ついに登場したシマノ最高峰シーバスロッド。一瞬のチャンスを手にするために。これまでの限界を超越するキャストフィールと感度。

タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は、姉妹サイト「続・スモールフィッシング」に記しています。

よろしければこちらのサイトもご覧になってみてください。

続・スモールフィッシングの最新記事はコチラ! スモールフィッシングの最新記事はコチラ!

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大阪府在住。小学生の頃から40年以上、磯波止筏船を中心に様々な釣りをやってきましたが、2010年にウェーダー購入して以来、ほぼ毎週大阪湾奥西宮の海でウェーディングでシーバスを狙いつづけています。2020年からは本格的にメバリングとアジングにも参戦中!子持ち40代のオトーサンアングラーです。ちなみにタックルはシマノ党、車はBMW党。

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