みなさまこんにちは。
先日、持っているヴァンキッシュのうち、C2500SXGのある部分が不調に。
その「ある部分」とは、ドラグノブ。
機能面では正常なのですが、ドラグ調節時に「チチチ」となるクリック音が鳴らなくなってしまったのです。
ドラグ作動時の音には問題はなく、動作そのものには全く影響はないのですが、調節時の音が鳴らなくなるだけでこんなに頼りない感じになってしまうとは・・・
DIY修理にトライだ!
ちなみに、まったくの偶然ですが、たまたま昨年 #密林偵察 活動をしていて、’19ヴァンキッシュのドラグノブ、もちろん新品が平常価格の4割引き、激安1700円で売っていたのを見つけてポチっていました。
そういう次第で、実は1個予備があったので困っているわけではありませんが、どうにも気持ち悪いので、修理しようと考えました。
ドラグノブを分解してみると、原因はやはり、クリック音を出すための音出しピンを押すためのバネの破断。
こんなのバネ交換したら簡単に治るでしょ!と思いつつ、パーツリストを確認すると、ん?ドラグノブは「ドラグノブ組」というセットでリスト掲載されており、メーカーではノブを構成する部品単体では扱っていないようですね。
ということは、パーツを取り寄せて自分で修理することはできないということです。
コレは困った。
シマノに問い合わせてみればよいのですが、パーツリストで単品管理されていない以上、あまり期待できなさそうですね。
ということで、ダメ元で自分で修理することにしました。
適したバネがなかなか見つからない
音出しピンとその押しバネが収まる穴は直径3mm以下、かつ、音出しピンの脚にうまくハマる直径は2mm以上なので、この部分に収まりそうなバネを探してみますが、直径2mm台のバネは通販でもなかなかみつかりません。
しかし、密林に良さげなサイズのバネがありました。
早速これを購入、修理にとりかかります。
音出しピンの穴に対して、バネの全長は10mmと長すぎるように思えたため、6.5mmにバネをカットしてセットしてみますが、これではほとんどクリック音は出ません。
どうやらこの部分の純正バネは、短く細径ながら非常に高いバネレートのバネを採用しているようです。
それに比べて購入したバネは明らかに弱いため、満足に音がだせないのでしょう。
残る1本のバネは、カットせずにそのまま使用。
バネが長すぎるため、うまく穴に収めながらフタをするのに何度も失敗して非常に苦労しましたが、なんとか組み立て成功して、いざドラグノブをリールに装着して動作チェック!
こんどはうまくいくだろうと思ってましたが、なんと、正転時は純正に遜色ないクリック音が出ますが、逆転時は音がほとんど出ません。
もう一度組み立てなおしてトライしますが、同じ結果。
うーん、やはり純正のバネレートでないと、うまくクリック音が出ないのかもしれませんね。
残念な結果に。あとはメーカー修理に期待。
ということで、修理は失敗。
まあ、正転時は音がちゃんと出ますし、ドラグ性能が悪くなる訳ではないので、今の状態でも全く困らないのですが・・・ちょっと残念な結果に。
もっともっと、短くてバネレートの大きいバネが見つかったら、きっとうまくいくと思います。
昔の電子ライター部品なんかだとイイ感じのバネが取れそうなんですが、最近のチャイルドセーフティ仕様の電子ライターだと直径が大きいバネを使っているので、適合しませんね。
大人しくシマノの問い合わせて、修理可能なようなら次のオーバーホールのタイミングで修理依頼してみようと思いましたが、残念ながらばね単体の修理交換はやっておらず、ドラグノブ全体での交換になるそうです。
結局、当該箇所はメーカーで修理はできない、パーツ供給もやってないことが分ったため、適合するバネを探し続けて、ついに発見しました。
それが、以下のバネです。
コレを用いると完璧なクリック音でドラグノブを修理することができるのですが、ちょっと使う際にコツがいります。
ということで、以下記事に、このバネを用いた詳細な修理日記を書いていますので、よろしければ是非ご覧になってみてください。
このバネを使った修理で、ステラやヴァンキッシュ合計3台修理しましたが、どの機種も頻繁にスプールチェンジのためドラグをたくさん回すにもかかわらず、一旦修理した後は2年以上ノートラブルを続けています。
どうやら修理はバッチリだったみたいですね。
しかしその後、2024年下半期に、交換用ばねの専用品が発売開始されたようです。
詳細は以下記事に書いていますので、ご興味ある方はぜひご覧になってみてください。
ということで、今回のお話はおしまい。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
タックルやルアーなどのインプレ・レビュー記事は、姉妹サイト「続・スモールフィッシング」に記しています。
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